驚くほど貴重な体験をしていたのを思い出しました

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寒くなってきましたね。

馬産地の北海道日高から積雪があったと知らせがありました。これからは本格的な冬に突入のようです。

馬に関わる人、特にスタッフさんたちにとっては厳しい季節になりましたね。

いつも馬を大切にしてくださり、本当に感謝と尊敬の念でいっぱいです。

 

今朝の京都でも、車に乗り込む時にドアについた水滴がちょっとだけ凍っていました。

クラブに到着した時も馬房の中では息が真っ白になっていました。

 

馬の飲料水も、お湯が好評です。

青草が恋しいですね。

 

 

青草と言えば…そ、そう言えば昔むかし、田舎で牧草とサイロの仕事をしたことを思い出しました。

短期間だったのですが、みるみる記憶がよみがえりました。30年以上も前のことです。

bokusou roll

今でこそ牧草は大きな大きなロール状ですが、昔は直方体のみかん箱をどでかくしたような形状のものでした。

牧草を刈り取ってロール状にする以前の時代は、牧草は刈り取ってスーツケース位の大きさに圧縮していました。

これを人間が二人がかりで荷車に乗せていました。もちろん人力です。

スコップ大の大きなフォークを持った人間が、両側から同時にフォークをぶっ刺して、せーの!で荷車に乗せていました。積み込む最初は低い場所から積み込むのですが、これがどんどん積み重なっていくのです。しまいにはかなり高い所まで積み込まないとダメなので、後になればなるほどしんどくなってくるのです。

bokusou

フォークを使う二人の呼吸が乱れると、相手にひどいダメージを与えてしまうので、気が抜けなくて大変な作業だったのを思い出しました。いやあ懐かしい懐かしい。その頃は若くて腕力があると自分では思っていたのですが、牧場の方のものすごい力に圧倒されまくりで、自分の無力さを痛感した経験でした。

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サイロも時間が長い作業でした。牧草がサイロの中にどんどん加えられていくところをサイロの中で踏み続けます。踏み踏み均等になるようにひたすら踏み続けます。毎日毎日同じ作業を続けていたように記憶しています。メチャクチャ働いて、メチャクチャ食べていたように思います。

sairo

 

牧草はほとんどロールになって、今はもう現役のサイロはないと思いますが、貴重な経験ができてよかったなあと昔の思い出が蘇ってきた次第です。

 

牧草やサイロの仕事と並行して雪に備える仕事もたくさんあったように思います。建物や設備の雪囲いや落雪対策、冬には使えない農機具の整備と格納など、冬を前にしてたくさんの仕事があったように記憶しています。

 

 

ほとんど忘れていたのですが、なぜだか急に思い出しました。

 

 

 

 

当時、一番びっくりしたのは、放牧していた牛を呼び寄せるのに、スタッフのおじさんが大きな声で呼ぶと、どこからともなくぞろぞろと牛が帰ってくることでした。次の日にボクもやってみたのですが、牛たちは帰ってくる素振りも見せずに平然としていました。しょうがないとは思っていたのですが、牛も人の声を聞き分けられると身をもって感じられた経験でした。

 

 

牛も人の声を聞き分けられるのだから、当然馬も人の声を聞き分けられると思うのです。

事実、あんずはヨメの呼びかけには必ず答えてくれるので、これはボクもスタッフさんも確認済みです。

 

それと、生まれ育った実家の近くには羊の牧場があったのですが、そこの羊たちも集牧の時にはお世話をしている人の声をちゃんと聞き入れています。そこでもボクはスタッフさんのマネをして呼んでみたのですが、やっぱり完全無視でした。

 

 

このブログを御覧の若い方がもしもおられたら、動物と関わる仕事は大変ですが、とてもやりがいがある仕事だと思うのです。興味があれば、門をたたいてみることをお勧めします。

相手が生き物なので、生きている実感というか、心が通じる時があると思います。そういう意味でも充実感の感じられる仕事だと思います。

 

 

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