乗馬を長く続けていると、馬にかじられたり足を踏まれた、なんて経験がどなたにもあるかと思います。

馬が突然何かに驚いたり、自分の不注意や不可抗力なのど理由で、気がついた時には「いでぃ!」なんてことになることがありますよね。

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先日、グリーンチャンネルの「馬学講座」で、下記のことについての放送があったのです。

「馬の肢にかかる力」

とても参考になったので、自分なりにまとめてみました。

 

 

 

 

静止状態の時   

静止時に馬の肢にかかる力は前肢と後肢では同じ比率で荷重がかかっているのではないのです。

前肢:後肢 の比率は 6:4 となり、前肢の方に少しだけ大きく荷重がかかっているのです。

 

体重が500kgの馬だとすると、前肢には300kg、後肢には200kgの荷重がかかっていることになります。

そうすると、前肢一本には300kgの半分の150kg、後肢一本には200kgの半分の100kgの荷重がかかることになります。

まとめると下記の図になります。

馬の肢にかかる力

(どさんこP:図)

 

馬に自分の足を踏まれた時にかかる荷重は、馬の前肢に踏まれることが多いので、乗用馬だと500kgも体重がないと思うのですが、それでも150kg近い荷重がかかっていることになります。

 

これでは人間の足が簡単に骨が折れてしまいます。ヨメも昔、足を踏まれての骨折がありました。このブログを始める以前のことでした。

折れたのは左足の指先です。下の写真(骨折直後)は左足だけサンダルを履いています。それでも引き馬に乗せてもらっていました!なぜかというと、この日はあんずの誕生日だったのです(^^)

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常歩の時と速歩の時

静止状態から動き出して速度が増すと、馬の体重を支える肢は、4本ではなく、3本から1本になり、さらに体重心の上下動が起きるために1本の肢にかかる力も増していきます

常歩(約時速6km)では前肢に320kg後肢に200kgの荷重がかかりますが、速歩(約時速13km)では、前肢に550kg後肢に480kgの荷重がかかります。

動いている馬に足を踏まれると、静止時よりもかなりの衝撃を受けることがよくわかります。いつも気をつけなければならないですね。

 

 

 

駈歩の時と襲歩の時

駈歩(約時速19km)では、前肢に740-800kg後肢に580-620kgの荷重がかかるとされています。

さらに、競走中の襲歩による全力疾走では、前肢では、900-1,000kg後肢では600-700kgの荷重が加わると考えられています。

 

あの、馬の細い足に約1トンの負荷がかかるなんて、もうびっくりです。競馬の見方も変わってきますね。

 

ただ、人間が歩いたり走ったりする時の足にかかる衝撃は通常の2,5倍なのに対して、体重の約2倍の負荷が肢にかかるので、4本足の馬の方が衝撃が少ないんですね。体重や運動時の上下動など、体の構造が違っているからなんですね。詳しくは下記のリンク見てくださいね。

 

 

 

 

今回の記事は、下記のサイトを参照にして調べました。

また、グリーンチャンネルの『新・馬学講座ホースアカデミー』の番組内で放送された内容をメモしたものをまとめてみました。

 

 

JRA競走馬総合研究所のライブラリより

日本獣医師会の報告より

 

上記の両サイトは、高橋敏之氏(㈵日本中央競馬会競走馬総合研究所運動科学研究室室長)の報告資料によるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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