本を読んで乗馬技術を向上させる価値はあるのでしょうか?
「インストラクターの言うとおりにしていればOK?」
「乗馬に本なんて必要ない?」
いろいろな考え方がありますが、特にビギナークラスの方は乗馬本を読むべきです。
理由は簡単。上達するための効率的な時間が使えるようになるからです。
今やっていることが、「なぜ」「なんのために」実行しているかがわかるからなんです。
答えは姿勢・バランスを安定させるため。
姿勢・バランスは騎乗するために最も大切なポイントだからです。
与えられたレッスン時間で、ただボーッと乗っているのと
目的をはっきりさせてゴールを目指すのでは多くの違いが出てきますよね。
本で乗馬上達のスキルを学ぶべき理由
乗馬は楽しく安全に乗るために必要なポイントがいくつもあります。
加えて、馬との約束事もたくさんあります。
弱肉強食の世界で生きてきた草食動物は、危険を感じるとどうなるでしょう?
最大限の速度で逃げ出しますよね。もちろん馬もです。
このようなことを知るためにも、本は必要になるのです。
- 言われた通り乗るだけじゃもったいない
- 初心者は騎乗回数を多くすること
- 理由と目的を知らないで乗るのは時間とお金がムダ
あるベテランインストラクターは、このように言うことがありますよね。
熟練した乗り手さんが言うことには一理あります。
自転車に乗れるためには何度も練習が必要ですよね。
同様に、自由に騎乗できるためにも何度も練習が必要です。
そのうえ、馬は自転車のように機械ではなく命がある生き物ですよね。
疲れたら休みたくなるし、危険が迫ると逃げ出します。
乗り手が嫌になったら振り落とす馬もいるんです!
知っておきたいことは、馬がどういう動きをするのか、何にびっくりするのか。
馬がどんな性格で何が好きなのかなど、知っておいた方が安全に楽しく騎乗できます。
ボクがこれまでに読んで、大切なことがいくつも記されている本を紹介しますl
分かりやすく騎乗スキルを3つに分類してみました
- 「乗る人」のためのスキル
- 「乗る馬」を理解するスキル
- 「騎乗」のスキル
乗り手のために知っておきたいこと
乗る馬を理解すること
騎乗技術について
それぞれに関してスキルを高めるために最適な書籍を紹介しますね。
「乗る人」のためのスキルを学ぶオススメ本
人が馬に対してどのように関わるのが、より安全で快適なものか。
具体例を通してよく理解できます。
特に写真やイラストが分かりやすく、次に馬と会えるのがとても楽しみになります。
自分が理解している馬とのコミュニケーションが正しいのか、思い込みなのかの答え合わせができます!
著者が強調していることは次の通りです。
「方法論」よりも、馬のことを、より多く感じられるようになれるための「考え方」や「仕組み」を多く提案していきます。私たち人間が馬の性質や性能から、習性や行動を理解した上で、馬を感じ、対話していければ、人も馬もより安全で快適な環境作りができるように思います。
第1章より引用
「乗る馬」を理解するためのオススメ本
1966年にアメリカで発刊されて以来、英語圏でずっと読み続けられているホースマンシップのバイブル本です。日本の乗馬雑誌の元編集長が翻訳。子供から大人まで全ての乗馬好きに読んで欲しい本です。≫ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本の詳細はこちら
乗馬は馬とのコミュニケーションが基本です。
本書は“馬へのお願いの仕方”と“馬からのお願い”を綴った1冊です。
この本を読んでボクがとても嬉しかったのが、イベントで馬に乗るのが初めての子どもたちに馬の魅力や注意点を伝えるのに非常に役立ったことです。
例えば馬について
- びっくりしやすい性格 → 驚かせないように
- くすぐったい部分がある → かまれるかも!
- 怖がりさん → 突然逃げ出すかも!
- 仲間のそばにいたい → みんなの近くに急ぐ などなど
馬に関する【なぜ、どうして】がよく理解できます。
ほぼすべてのページでめっちゃかわいいイラストによる説明があり、見ているだけで楽しくなります。
「騎乗のスキル」を学ぶためのオススメ本
もちろん、内容も馬の行動や心理をベースにして、日常の馬術習得へと結びついた書籍です。
この本では馬との関わりを5つのパートに分け、それぞれのパートで必要なことをわかりやすく説明しています。
- 馬について
- ライダーワーク:馬術の基本
- マインドワーク
- パートナーシップ
- ホースマンシップ
馬とのコミュニケーションをベースに馬術を極めていきたいと思っている馬術愛好者には必読の書。
アトランタ、シドニーオリンピック総合馬術競技日本代表の土屋毅明氏、馬場馬術競技で全日本3連覇の偉業を成し遂げた北原広之氏、そしてナチュラル・ホースマンシップの日本のパイオニア宮田朋典氏が監修を担当しています。
まとめ
自分は仕事の効率化のために「PDCA」という手法を使っています。
Do(実行)
Ceck(検証)
Action(改善)
上記それぞれ英語の頭文字です。
このサイクルを繰り返して実行するのです。
そのために有効な手段が「騎乗日誌」をつけることです。
騎乗日誌は内容を自由に記入できますが、具体的には
『何をどのようにして、○○という結果だったのでこのように改善した。』
といった内容を記録しながらスキルを磨いていくと、さらに効率化につながります。
より良いスキルを効率よく身につけられますことを願っています。
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