あんずのところへ
リンゴを持っていくようになって
かなりの日数が経ちました。
毎週火曜日と土曜日の朝に
リンゴにありつけるのが
当たり前のようになりました。
そのことをあんずは分かっているのかな？
たぶん分かっていると思います。
毎週必ず決まった日の同じ時間に
きれいに切りそろえた
リンゴが出てくるのですから。
最初のうち、あんずはリンゴを食べるのが
あまり上手ではなかったように思います。
ただただ、早く食べてしまおうと
思っていたはずです。
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それで、あせって食べていたように思います。
ところが今では
いつもきれいに上手に食べてくれます。
最近は安心して
落ち着いて食べているように見えます。
あんずはリンゴのことを
「他の誰にも取られないで
安心して食べられる美味しい食べ物」
ということを
理解しているように思います。
だから最近は
安心して落ち着いて
リンゴを食べるようになったと思うのです。
そうやって
大切そうに、とても美味しそうに
リンゴを食べてくれるあんずが
ますますかわいく思えてくるのです。
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