最近になってやっと分かったことがあります。
僕が通っている乗馬クラブには、
ブリティッシュの調教をされた馬たちがいます。
というより、その調教をされた馬のみがいるのですね。
そうすると、乗る方もブリティッシュの乗り方が必要です。
今、レッスンしている乗馬は、基本的にすべて
ブリティッシュの乗り方なのです。
なので、最低でもブリティッシュの乗り方をしなければ
馬は反抗するか、ワガママをするかどちらかなんですね。
そのことがやっと理解できました。
理解できたからと言って、「できる」こととは違います。
理屈ではわかったんです。100分の1くらいは出来た部分があって
「あ、これか!」と分かった瞬間があったのです。
あくまでも、瞬間だけですが・・・
膝を内にして、ふくらはぎで扶助をしなければなりません。
なんか、足腰の筋肉が「イティー」のです。
「痛い」のを通り越して「イティー」のです。
このレッスンは、はっきり言ってきついです。
レッスン後は、筋肉痛のために、よたよた歩きになります。
内股の内転筋を筆頭に、腹筋に背筋、
すねやふくらはぎの周辺の筋肉が悲鳴をあげています。
膝、つま先を内に。足の小指でもしっかりと鐙を踏む。
ふくらはぎで扶助。内方脚でしっかり扶助。
そして騎座をしっかり、正中軸をまっすぐに。
肘、脇、拳。外方脚を少しだけ後ろに。
い、イティーです。あちこちが。
このブリティッシュの調教をする人って、
スーパーマンのように思えてきます。
根気よく何度も、何時間も。
毎日毎日調教しなけれはならないのですよね。
まあ、それに比べると、自分のやっているレッスンは
たいしたことでは無いのかも知れないです。
でも、50代も半ばに来たおじさんにとっては
けっこうしんどいものがあります。
でも、しんどさと同時に、正確に乗ることが出来ると
馬は見違えるように素直に動いてくれます。
超感動です。
3節の駈歩の気分が良いことと言ったら、
もう他に表現がありません。
45分のうち、最初はずっと手こずっています。
30分過ぎて、やっとすこしだけ動いてくれているように思います。
最後の5分くらいになって、やっと動いてくれているのかな。
という感じです。
馬は難しいですし、奥が深いと思うのです。
でも、その分やりとりが楽しいですし、
正しい乗り方をすると、素直に言うことを聞いてくれます。
この正しい乗り方が出来ないので苦労しているのです。
最近になって、思ったことですが、
趣味は何ですかと聞かれて、
「乗馬をやっています」と答えられるようになってきました。
つい最近までは、恥ずかしくてそんなことは言えないと
考えていたのですが、そろそろ言ってもいいかなと。
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