乗馬に使う馬具について、これから少しずつ書いておきたいと考えています。
自分の備忘録のためにも、また、どなたかの参考になれば幸いです。
乗馬にはいくつもの消耗品があります。
人間用もあれば、馬用もあります。
乗馬専用に作られたもの以外でも、意外に乗馬用へ流用できるものがあったりします。
乗馬を長く続けていると、気がつくものがあります。
そのようなものをできるだけ紹介できればと考えています。
今回は、鐙革(あぶみかわ)をご紹介します。
鐙革は、騎乗時にトラブルがあると落馬の可能性がありますので、日頃のチェックとお手入れが重要です。
素材は「一枚革」「合わせ革」「合成皮革」などの種類があります。これらの長短所も含めてご紹介します。
鐙革は本革で一枚革のものがおすすめです
騎乗する時に、重要な役割を果たしているのが、鐙(あぶみ)と鐙革(あぶみかわ)です。
正しいポジションで騎乗するために、重要なアイテムです。
騎乗中に突然切れることはめったにないのですが、消耗品であることは間違いありません。
競馬でスタート直後に鐙革が切れるというアクシデントの動画がありました。
ゼッケン2番の白い帽子です。スタート直後の10mくらいで鐙革が切れました。
そのまま好騎乗でゴールするのが圧巻です。
プロが乗ると、持ちこたえられる場合がありますが、自分だったら即落馬でしょう。
しっかりとした本革でできた、一枚物の鐙革をおすすめします。
鐙革は本革で一枚物がおすすめの理由
鐙革は素材別に分けると3つの種類があるようです。
本革一枚物・本革でナイロン芯・合成皮革
以下にメリットとデメリットをお伝えします。
素材 | メリット | デメリット |
本革一枚物 | 強くて丈夫 | 鞍と同じく手入れが必要 |
本革ナイロン芯 | しなやかで伸びにくい | 上に同じ |
合成皮革 | メンテナンス不要 | 革製品よりも劣化が早い |
※インストラクターからの情報も盛り込まれています。
★本革一枚物の鐙革はヨメが愛用しています
騎乗後は、毎回お手入れを手伝うのですが、これが本当にしっかりしているのです。
ヨメはブラウンの鞍と鐙革を使用しています。
色あせがいい感じでありますが、劣化や伸びなどはほとんど見られません。
見た目も使用感も本当に素晴らしいと実感しています。
★本革ナイロン芯の鐙革は、いつもお世話になっているインストラクターが愛用しています
使用頻度が一般の方よりも多いので、劣化スピードもそれなりです。
ブーツや小あおりなどに触れる部分から、摩擦による摩耗が見られます。
サンドイッチ状になっているので、劣化すると外側の革からめくれてきます。
★合成皮革の鐙革は自分が使用しています
実は、鞍を購入した時にメーカーに本革一枚物の在庫がなかったのです。その時に在庫のある合成皮革の鐙革を購入しました。
この鐙革のセールスポイントは「メンテナンス不要」で、油入れもオイルも不要で、使用後にさっと拭くだけでOKということでした。
使用している間に、鐙革の長さを何度か伸ばしたのですが、その時に使用している場所の穴を見ると、穴が広がるのは分かるのですが、土星の形のように、丸い穴の中心から横方向への亀裂が見られました。
これまで3回ほど鐙の長さを伸ばしたのですが、どの穴にも亀裂が見られました。
このまま使用を続けていると亀裂が広がります。最悪の場合は鐙革が突然切れることになります。
【結論】鐙革は本革製で一枚ものがおすすめです
おすすめの理由は、丈夫で長持ちだからです。
普通に手入れを続けていると、良い状態をキープすることができます。
最初に油入れをして、使用後に軽い手入れを続けていれば問題なく使い続けられます。
最初の使い始めに「油入れ」をします。
これをするとしないでは、雲泥の差があるのです。
ぜひおすすめします。
★油入れの方法
ボクの鞍への油入れ
ヨメの鞍への油入れ
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