先月の末に、いつも応援しているジョッキーが
天国へと旅立ちました。
ヨメと2人で、ケガで出られない時以外は
毎回必ず競馬中継の中に、彼の姿を探していました。
ヘルメットのあご紐が白くて、すぐに彼だと分かりました。
いつもファンを大切にしていて、
フェイスブックでコメントすると、
必ずいつも「いいね」を返してくれる律儀な人でありました。
度重なる落馬・ケガで、リハビリを余儀なくされて
厳しいリハビリにもよく耐えて
復帰した矢先の出来事でした。
彼に最後に会えたのは、
佐藤哲三ジョッキーの引退式で
京都競馬場に来られていました。
その当時は、まだリハビリの最中で、
馬には乗っていませんでした。
哲三ジョッキー愛用の、
特にG1レースに使っていた鞭を
彼にプレゼントして、復帰を願っているんだと
エールと共に渡していたのを記憶しています。
出張で家を留守にしている時に
ヨメからのメールで訃報を知りました。
その日からヨメは毎日泣いています。
最近になってやっと立ち直れた様子です。
僕はと言えば、
競馬中継を見ると、いまだに彼の姿を
馬群の中に探しています。
もういないのはわかってはいるのですが、
冗談でしたと、突然復帰しそうな
そんな風にファンのことを大切に思ってくれていた方です。
彼が天国へ旅立った直後の競馬では
全ての開催場で全騎手は腰に喪章をつけて
競馬をしていました。
彼の乗り替わりの馬は勝利には届かなく
おしい競馬が続いていたところ、
彼のかわいがっていた後輩ジョッキーの
三浦皇成が彼の乗り替わりの馬で勝利しました。
喪章を握りしめてのゴールは
感極まるものがありました。
他のジョッキーも弔い合戦のように
鬼気迫る騎乗が多かったように見えました。
今は静かにご冥福を祈ります。
確かに、ファンを大切に思い
馬を大切に思い、競馬をこよなく愛していた
ひとりのジョッキーがいたことを
僕は決して忘れることはできません。
どうか、安らかに
僕たちやみんなのことを見守っていてください。
コメント
会いたいよ…
ゴッテイ…
ヨメ