先日、乗馬クラブで、
場長さんのレッスンの時に聞いた話です。
乗馬クラブの馬は、レッスンの時間が分かる、ということらしいのです。
午前中に3回、午後に3回のレッスンが、それぞれ45分間ずつある、
ということも知っているのだそうです。
下手な人が騎乗すると、45分間だけ「だらだらと」動いておけばいい。
などと、馬は考えるんだそうです。
まじめに動いても、だらだら動いても、45分間でレッスンが終了ですから。
けれども、朝早くに行われる、会員さんが来る前のスタッフの前乗りは、
終了時間が分からないので、レッスン馬はみんなまじめに動くのだそうです。
僕たち会員にっとては、この「45分間」に
時間とお金をかけているので、がんばるのです。
そこに、馬と人の駆け引きというか、
双方の歩み寄りというのか、妥協というのかは分かりませんが、
やりとりがあるのです。
そもそも相手が生き物ですから、
お互いに気持ちよく楽しくできると良いのですが、
僕のレベルが、まだまだそこまでは・・・という状況なのであります。
曜日の感覚も、馬にはあるのだそうです。
僕の所属している乗馬クラブは、木曜日が休日なのです。
スタッフから聞いた話によると、
水曜日になると、馬たちは明日は休みということが分かるらしく、
なんだかレッスンに集中ができなくて、そわそわしてくるのだそうです。
人間と同じですね、「明日は休み!」となると、その前日はだらけてきますよね。
そして、毎回レッスン中に思うのですが、
レッスン馬には、正確な体内時計があって、「45分間」がどれだけか
よく分かっているようです。
残りの10分くらいになると、自分で勝手に走るのをやめたり
指示を無視して休みたがるそぶりを見せる強者がいます。
レッスンの残りの5分間は、アスリートと同じように、
馬も肉体と精神をクールダウンさせるために、
ゆっくりと常歩をさせるのです。
ヨメは、いつもあんずに乗った最後は
なんと、抱きついているのです。
いやあ、おそるべし、馬の体内時計。
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