僕たち夫婦がお世話になったインストラクターが今月限りで転勤になります。
同じ乗馬クラブで10年近く毎週何度もお世話になってきた方です。
ヨメの落胆が大きくて、なにも言葉をかけることができない状況です。
ヨメが腹を割って何でも話せる方だったのです。
この記事では恩師のSさんにスポットを当ててみます。
彼が伝えたかった乗馬に対する心意気を見直してみますね。
馬はほめて育てる!
Sさんから指導を受けている時に学んだことを振り返ってみました。
2012年8月に書いた、ボクの騎乗日誌にこんなことが書いてありました。
- 馬がワガママしてもいつも通り乗る。
- 「やれるもんならやってみな~♪」という態度
- 力まないで乗る
- ワガママさせないための鞭を打つ
- 姿勢を正しくしていると重心も安定する
- 輪乗りでも推進扶助は前へ
- 馬によって乗り方を変えない
- 自然な姿勢を保つ
- 基本的扶助が一番
- ふくらはぎは自然に馬の腹につける
- メリハリをつける
- 最小扶助で動いてもらう
- 「ホレ、やってみろ!」っていう感じ
- 「動きなさい!」ではない
- 「もうちょいやってみ~♪」で
- 「暴れてもムダだよ~♪」って
- 「もちっと やってみちくれ~い♪」で
- できたらほめほめ♡って
力んだり動かそうとすると姿勢が崩れる。
力を抜いて動かすと姿勢は良くなる。
このようなことをレッスン中にSさんに教えられていたのです。
どの項目も大切ですね。今も昔も基本はなにも変わらないのですね。
- 騎乗者がリラックスすると馬もリラックスする!
- 馬をほめてその気にさせることが効果的!
鞭の使い方についても大切なことを教わりました
当時の騎乗日誌に次の記述もありました。
- 馬がやる気になっている時の鞭はNG!…怒るよ~
- 馬はほめると伸びるよ!
鞭は扶助の補助として使うこと
鞭は脚の扶助に馬が反応しない時に反応するように伝えるために使うもの。
鞭は馬へ「脚使ってるよ!」と伝える合図なのです。
脚に反応なし⇒反応するように
『脚つかってるよ!』の合図
別の表現をすると次のようになります。
『何回も鞭を打つより短く鋭いひと鞭が効果的!』
鞭は扶助の補助!
素早く正確な応答を馬から引き出したら
「ほめる」「愛撫する」「即座に報いてあげる」
これが大切なこと!
子育てに似ていますね!
そういえば、以前ボクが鞭を折ったことがありました。
その当時は罪の意識が大きかったです。
いつも犠牲になるのは「声を出せない弱い立場の存在」なんですね。
馬のフラットワークに関してはだれにも負けない
馬とのコンタクトをしっかり取れるのがSさんでした。
彼が一番しっかり取り組んでいたのが毎日のフラットワークです。
毎朝早い時間から何頭もの馬の乗り運動をします。
どの馬もしっかりとフラットワークをします。
馬が本気モードで、騎手の扶助を受け入れるように仕上げるのです。
以前、Sさんから聞いたのですが、
という言葉が印象に残っています。
馬への取り組み、そして馬とのやり取り。
毎日同じことを継続することで、馬との信頼関係を築いてきたSさんだからこそ言える言葉です。
馬に乗る、ということはつまり、馬を調教すると言い換えることができます。
そういう意味で、馬との関わりを通して、馬と人とのコミュニケーションを上手に取ることが重要なんですね。
馬が自発的にしっかりと運動をするように誘うことが大切になってくるのです。
2年や3年でできるようなことではありませんが、馬とのやり取りを通してこころを通わすということなんですね。
ここが大切なんだよ、ということを伝えてくれたのがSさんだったのです。
生きているとたくさんの出会いと別れがあります
寂しい、悲しいだけで終わるのではなく 次の目標を目指して進んで行きたいですね。
馬も人も、限られた人生をしっかりと生きていたいですよね。
後になって悔やむことがないように、日々しっかりと前へ向かって進んで行きたいです。
特にあんずは人生の集大成とも言える年齢になりました。
しっかりと前を見て、後悔しないような時間を積み重ねていきたいと考えています。
お世話になりましたSさん、本当にありがとうございました。
次の赴任先でもご活躍されますことをお祈りしています。
こちらの記事も読んでくださると嬉しいです!
フラットワークについて少しだけ書いてあります
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