JRAジョッキーの武豊さんに初めてダービージョッキーの称号を与えたスペシャルウィークが、4月27日に天国へと旅立ちました。
なんだか寂しい気持ちです。スペシャルウィークはサンデー・サイレンスの代表的な産駒です。
種牡馬時代の繋養先だったレックススタッドには、毎年あつかましく押しかけて行って、その度に優しい対応をしてくださった思い出ばかりです。
どう見ても、優しい顔をしているスペシャルウィーク、お母さんのところでゆっくりしてくださいね。
最近特に考えるのです。
人も馬も寿命が短いですよね。
身近で早くに逝った人のことを考えると、人生は本当に短いと感じます。
サンデー・サイレンスの素晴らしい血脈を受け継いだ名馬のスペシャルウィーク。
母のキャンペーンガールは、自分のいのちと引き換えにスペシャルウィークを産み落としたことがよく知られていますよね。
しかも、乳母と人の手によって育てられたことでも知られています。
人一倍、母親に甘えたかったに違いないと思うのです。
自分がそうでしたから・・・
馬産地でも、子育てがうまくいかない母馬や、出産後に命を落とす母馬が意外に多いのです。
もちろん、スペシャルウィークもこのような環境で育てられた馬なのです。
こうやって見ても、馬の寿命が短く感じませんか?
大切な馬には心から長生きをしてほしいと思うのです。
ウチではあんずに長生きしてほしいと、いつも願っているのです。
もしも、あんずに最期の時が来たら、ヨメは3年位廃人になっていることが予想されます。
ヨメのあんずに対する愛情のかけ方が尋常ではありません。
あんずはどう思っているのか分かりませんが、本音を言うと、
あんずもヨメも、性格がしっかりしていて、よほどのことがない限り、心配はありません。
馬に乗っている時も、馬房にいる時も、いつも元気でいます。
そんなあんずにもウイークポイントがあるのです!
あんずはお腹とおちちの部分を触られるのを極端に嫌います。
ブラッシングの時にあんずのイヤな部位にさしかかると、回し蹴りをしようとします。
「あんず!なに怒ってるの!」と言って、すかさず「バチン!」とダメ出しします。
このタイミングが難しいのですが、しっかりと人間の気持ちを伝えなければいけないのです。
難しいかけひきですが、これも馬と人とをよりよく繋げるために必要なコミュニケーションなのですね。
「直後に知らせる」というのがポイントなんです。少しでも時間が経つと、効果がないみたいです。
「それそれ。今のが違うんだよ!」と伝えないと、なかなか通じないみたいです。
間のとり方も大切なんですね。程よいコミュニケーションをいつでもとりたいですよね。
皆さんも、どうかよい馬とのコミュニケーションができますように!
応援しています。
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