それも「ずっと会いたい会いたい」と考えていた方なのです。
その方はあんずにブリティッシュの乗馬を教えてくださった馬乗りさんなのです!
今回は、その出会いをお話ししますね。
あんずの長い長い旅の途中のこと
北海道から鹿児島へ
あんずは子供の頃から過ごしていた北海道の『日高ケンタッキー・ファーム』から九州の鹿児島にある『ホーストラスト鹿児島』へ引越したのです。
それは2009年の初めのこと。あんずは明けて8歳になった時のことです。
ケンタッキー・ファームで余生をのんびり暮らしていたG1ホースの「タイキブリザード」と一緒に鹿児島へと行ったのです。
理由は『日高ケンタッキー・ファーム』の倒産でした。
『日高ケンタッキー・ファーム』は、当時の北海道では先進的なアウトドア体験型のレジャー施設っだったのです。
オグリキャップや武豊騎手が話題になったバブルの時期は、内地からの修学旅行で毎日観光バスが大挙して来るほど賑わっていました。
超大型施設のために経営が難しかったようで、その後で何度か経営者が変更になりました。
閉鎖の経緯はバブル崩壊後の不景気が主な理由だったと記憶しています。
その頃の北海道は旭山動物園の一人勝ち状態で、それ以外の北海道にあるレジャー施設は軒並みに苦しい経営状況でした。
ホーストラスト鹿児島のKさんと仲良しのUさん
ホーストラスト鹿児島の代表をされているKさんは、昔、あんずのママを種付けに連れて行ってくださった方なのです。
それで生まれたのが、「あんず」なのです!
Kさん、以前は日高で馬乗りをされていた方なのです。
あんずのママは「メーガン」さんなのです。
ホーストラスト鹿児島は、引退した競走馬や乗用馬を預託してくださる施設です。
乗馬体験ができる施設も併設されていて、人間も心が癒やされる素晴らしいところなのです。
ちょっとだけ内緒にしたいのですが、あんずは結構ワガママなところがあるんです。
もしかしてだけど、自分のことを馬と思っていないのかも知れません(笑)
食事時になると、めちゃめちゃ落ち着きがなくなってしまうような「お子ちゃまの心」をあんずは大切にしているんです。
鹿児島から兵庫県へ
そんな理由なのかどうかは分かりませんが、鹿児島へ引越したあんずはしばらくして、Uさんのいる兵庫県の淡路島へと行くことになったのです。
子供の頃から外乗までもママ馬にしっかりついて行ったあんずです。次のお役目は「外乗馬」としての活躍です。
ここからが今回一番お伝えしたい「Uさん」とあんずの関わりなのです。
乗用馬の調教師のUさん
改めて知ったのですが、KさんとUさんは年齢がほぼ同じなんです。
自分とも近いので、ものすごく親近感を感じているのです。
そのUさんは、こと馬に関する経歴は素晴らしい方なのです。
その当時のUさんは、淡路島のある乗馬クラブで外乗専門のインストラクターでした。
それで、あんずを「外乗デビュー」させようと、あんずに外乗のノウハウを色々教えていたのですが、あんずにはどうしても「ニガテなもの」があったんです!
あんずは北海道で生まれ育ったのに、なんで牛がダメなんでしょう?
外乗に出ても、牛を見つけると乗せている人なんて関係なくパニックになって逃げ回るのです!
牛さんと出会うと、背中の人は容赦なくバンバン振り落とします!
そんなことがあって、あんずは「外乗馬」をクビになってしまったのです。
そこからUさんとあんずの「乗用馬になるための調教」が始まったのです。
「●レイン」などで
をされたことがある方はご存知でしょうが、同じことを何度も何度も繰り返して馬に理解してもらう必要があるんです。
温厚で優しい人柄のUさんは、馬の調教はとても上手なことで知られている方です。
そうこうしているうちに、Uさんの人脈で、淡路島にある乗馬クラブが京都でも乗馬クラブを始めることになったのです。
そこでなんと、奇跡的に僕たち夫婦とあんずが再会できることになったのです!
このようないきさつで、僕たちはあんずと3年ぶりの再会をすることができたのです。
会いたい!その気持ちが実現になったのです!
あんずと再会をすることが出来てからも、あんずに乗馬を教えてくださった恩人のUさんに「会いたいね!」といつも僕たちは話していたのです。
どのような状況で、どんな調教をされていたのかをお聞きしてみたい!と考えていました。
けれども時間ができるといつも、車で約1時間かかるあんずがいる乗馬クラブへと向かっていました。
あんずと再会をすることができて、かれこれもう8年になります。
淡路島へ行く理由もないまま長い時間が過ぎてしまったのです。
ところが神様はよくしてくださって、Uさんと僕たち夫婦の再会のチャンスを与えてくださったのです!
あんずの師匠との出会い
Uさんは、膝の調子を崩した時があったのです。
それで、手術や治療のために仕事ができなくなったのです。
手術後のリハビリという意味も含めて、とうとう僕たちの通っている乗馬クラブへUさんが配属になって来られたのです。
ヨメと二人で喜んだのは言うまでもありません。
気持ちの良い出会い
先日、いつものように乗馬クラブへ到着すると、
馬房の窓から「爽やかな朝ですね!」と見知らぬスタッフさんから声をかけられたのです。
その方とは初めてお会いするので、ていねいにご挨拶をしたんです。
その後、以前からいるスタッフさんが「Uさんですよ!」とそっと教えてくださったのです。
もう、びっくりしたのなんのって、言葉にすることが難しいくらいのびっくりでした。
その後はあんずとの出会いの経緯についてお話したのです。
鹿児島へ行ったことや淡路島へ行ったことなど、懐かしいお話をすることができました。
そこで、再確認できたことは、あんずは外乗馬になれなかった原因は「牛」で間違いない!
ということでした。
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